ネルト森の紅葉現象に関する所見書

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王国暦1096年、ルシード・ウィンタースプーンが記す。
クロノマンサーを管理するマスターとして長年勤めてきたが、4年前の神樹の日以降、この任務は一層複雑化してきている。
{np} {s16}その中で、近頃明らかになったネルト森の紅葉現象は、発覚当初は他の地域と同じく神樹の日による植物生態系の乱れと考えられていた。
しかし、以前から時間魔法の乱用を懸念し地上各所で見られる時間の脱線現象に注目してきた自分としては、いくつか確認しておきたい疑問点があったため、アイダを派遣し真相を調査した。
その結果、彼が突き止めた事実は自分の予想を遥かに超える衝撃的なものだった。
神樹の日が草木の植生だけでなくある空間内の時間にも影響を与えるとしたら、それだけでも将来への影響は大きいだろう。
それに加え、将来的にこの時間現象を利用しようとする者、魔族の蠢動が懸念される。
{np} しかし、今はまずネルト森の時間の乱れを修正できる方法を見つけなければならない。
現時点ではこれといった解決策がなく、もし見つかったとしても更なる被害によって手遅れになっている可能性もあるが、我々はただ女神の加護を祈りながらこの任務に集中するしか方法がない。